2009年11月08日

対談会情報:『規範なき現在―model失効社会のネクストフェイズに』

“規範なき現在―model失効社会のネクストフェイズに”
     
□日時/場所:12月5日(土) 15:00〜18:00 
東京外国語大学 大学会館 大集会室
       入場無料
□収容人数:約100人程度

現在優先予約受付中です。
メール件名に『12/5予約希望』、本文に『氏名、予約席数』を記載の上、上記メールアドレスにご送信下さい。折り返しこちらからさせて頂く確認の返信をもって予約完了となります。(先着順の受付となります。規定席数を超えた場合には予約のご要望にお答えできない場合がございます。ご了承くださいませ。)

↑↑上記の優先座席予約は好評につき満席となりましたので、予約受付を打ち切らせて頂きます!誠にありがとうございました。

まだ予約がお済みでなく参加をご希望とされている方には申し訳ございませんが、当日は立ち見でのご聴講となります。入退室は自由ですので、3時間と言う長丁場、適時ご休憩頂きながら聴講なさって頂きますよう、誠に僭越ながらお願い申し上げます。

□主催:東京外国語大学サークル現代思想研究会(代表:清水錬)
 後援:東京外国語大学大学院 旧国際協力講座

□対談話者プロフィール
萱野稔人(かやの・としひと)
1970年生まれ。2003年パリ第十大学大学院修了。哲学博士。東京大学21世紀COE「共生のための国際哲学交流センター」研究員をへて、現在、津田塾大学国際関係学科准教授。主な著作に『カネと暴力の系譜学』(河出書房)、『国家とはなにか』(以文社)など。

鈴木謙介(すずき・けんすけ)
1976年生まれ。東京都立大学(現在の首都大学東京)大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。現在、国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員。関西学院大学社会学部助教。専門は理論社会学。主な著作として『サブカル・ニッポンの新自由主義−既得権批判が若者を追い込む』(筑摩書房)、『カーニヴァル化する社会』(講談社)など。

□対談の内容・意図
「いい学校、いい大学、いい会社」−。誰しもが一度は耳にしたことのあるフレーズだと思います。親、もしくは先生や友人からも聞かされてきたこのフレーズ。学歴社会の崩壊や、未曾有の大不況と騒がれている昨今では、一体どんな意味を持つのでしょう。そもそも多くの人は依然としてこういった価値観、モデルを胸にしまい、無視し、またあるのに「ない」と思いながら、生きているのではないでしょうか。
けれど、ふと立ち止まってそういった価値観について考えてみると、多くの「?」が浮かんできます。いい大学ってそもそも何だ?学歴社会じゃないなら、何が「よい」基準なのだろう?経済不況の中でいい会社ってのは業績を伸ばしている会社のこと?大手は軒並み減収減益だって騒がれているけどなぁ?会社単位で誰しもが「良い」と言えるなら、そもそも誰かあのウォール・クラッシュを予言してくれていても、良かったんじゃないだろうか…?
この「いい」で括れる価値観は、もう綻びを見せているのではないか。そして実際の社会経済的状況とこの価値観=規範の「ズレ」から、どの立場にいる人々にとっても「幸せじゃない」事態を招いているのではないか。上記の問題意識から、我々は今回の対談を企画しました。
萱野先生は政治哲学を専門に研究されながら、最近では昨今の国内外経済状況にも活発に発言されている若手有数の論客です。鈴木先生は理論社会学をバックボーンに、情報社会や若者の内面における問題に対し鋭い知見を示し続けている方です。お二人の問題意識のフィールドが噛み合い、ときに衝突することで、今回のテーマにとって非常に有益な「視点」が見えてくるではないかと考えています。
東京の隅っこにある東京外国語大学という場所から、お二人の力添えを持って、現代社会に対して更に深く考えていける。こういった場所を対談という形式で作っていければ幸いです。そして何より、このお二人の話を自分自身が、一番楽しみにしています。
posted by 代表:清水錬 at 21:15| Comment(0) | イベント企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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